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フロント周り修正さらにその後

曲がってシフトチェンジ不可能なシフトペダル。ひしゃげて光軸が横を向いてしまったライトステー。曲がってタイヤに接触するリアフェンダー。その他もろもろ機能が果たせなくなってしまった箇所を、すべて熱や腕力で修正。

外装の美観など、機能に障害が無い箇所は当分このままでいいや。いつの日かこのオートバイを新車のようにレストアできたらと妄想するけど、その時が来るまで楽しみに取っておこう。

写真はスカーフェイスとなって思い切りハクの付いてしまった面構え。ライトシェルのトグルスイッチの樹脂部分が吹っ飛んだら、妙にツルっとした寂しさを感じたので、申し訳程度に熱収縮チューブをかぶせといた。
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そしてトリニティーから自宅までの道のりを初試走。

結論を先に言うと、街乗りではまったく問題無し。

正確に表現するならば、小さな歪みやアライメントの狂いによってハンドリングや車体フィーリングの変化(悪化?)は絶対にあるんだろうけど、僕の技能レベル程度ではまったく知覚出来ない。つまり事故直前の乗り心地と完全に一緒。

知覚・認知の出来ない不具合は存在しないことと同じである、というユルい目線でオートバイを眺めてみれば、当初の目標だった機能の回復は達成済み。現時点で修理完了と言って差し支えないと思う。

初回レストア時よりもキチンと擦り合わせや仮組み、左右パーツのマッチングと振り分けをしたからか、むしろ事故前よりストローク音も低減し、スムーズに動作するようになった気もする。

ということで街乗りでは問題ないことが判った。近いうちにツーリングに出かけて、そこを最終判断としたい。
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by motorshack | 2012-04-17 00:59 | TR6C日記

Legend of Classic 第1戦@筑波

前回の第4戦は、トリニティーツーリングと日程がカブってしまい参加できなかったので、今回はしっかり応援&手伝いに行ってきました。

ライダーである上原さん自らが運転するトランポで僕の自宅まで迎えに来てもらうという、役に立っているのか邪魔しているのか良くわからない役回りでしたが、バッチリと楽しんできました。

結果は、予選でクラス1位、総合では5位。決勝では惜しくも入賞を逃しましたが、わずか3回目の参加にして堂々の結果だと僕は思います。

もちろん、まだまだ速くなると思うし、表彰台も目前だと思うけど、毎回レースの後に次回の課題や取り組みを聞いたり、レーサーの整備や準備のお手伝いをするのも、僕にとっては大きな楽しみ。レースの結果だけじゃなくてそういった部分も、仲間みんなで楽しみながらやれてるのは、やっぱり上原さんのおかげだと思うのです。

上原さん、皆さん、お疲れ様でした!
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みんなのレポートもどうぞ。

Vintage motorcycle study
after hours
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by motorshack | 2012-04-16 23:55 | その他

フロント周り修正その後

いつまでもトリニティーのバイクリフトを占領しておけないので、とりあえず車両移動できるようにフロント周りを仮組してみる。
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おおむね(!?)真っすぐになって、フロントフォークも一応伸縮するようになった。よーく見ると結構怪しいんですけど……

とりあえず(とりあえずばっかりですが)このまま本組みしてみるかな。
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by motorshack | 2012-04-07 22:38 | TR6C日記

フロント周り修正

崖下に落ちた僕のトラ。まずは軽トラから降ろし、パッと見でダメージを受けた部分を書き出してみる。

外装部分: タンク右側のへこみ、右タンクバッジのへこみ、右ライトステーのへこみ、右ウィンカーステーの曲がり、リアフェンダーの曲がり
機能部分: 右ステアリングストップ破断、キックアーム破断、シフトペダルの曲がり

といったところ。外装に関しては、そのうち余裕が出来たら修正・交換すれば良し。機能部分もステアリングストップやキックアームはすぐに交換できるし、シフトペダルもアセチレンバーナーで炙って修正すれば特に問題なさげ。

だが今回一番深刻なダメージを受けたのはフロント周りだ。ステアリングに対してタイヤが大きく右を向いており、フロントフォークも伸縮しない。

おそらくステアリングが右に切れた状態でフロントタイヤから落下、接地後に自重でステアリングストッパーを引きちぎりながらトップブリッジが切れ込んで、タンクを凹ませたのだと推測する。当然ステアリングストッパーやタンクだけでは落下のエネルギーを吸収できず、フロント周りも大きなダメージを受けたのだろう。

作業前に今回の修理の方針をまとめておく。自分で転んだんだから、出来る限り自分の判断で自分で直す。また、僕のミスからダメージを与えたわけで、痛んだパーツをポイ捨て即交換は心情的に出来ない。パーツは出来る限り修正して再利用する。このふたつのポイントを押さえて今回の作業方針とする。

まずはフロント周りをバラして各パーツのチェックから。
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外したインナーチューブ2本を床や定盤に揃えて置いてコロコロしてみると、隙間の開く箇所は無く、インナーチューブ自体に大きなダメージは無さそうだ。

次にトップブリッジにインナーチューブだけを固定して定盤に置いてみる。トップブリッジがねじれてインナーチューブが平行に突き出ていないらしく、若干のガタが見られる。しかしステアリングに対するタイヤの向きほどではない。ということは……

三叉にインナーチューブだけを固定した状態にすると、定盤に乗せるまでも無く、左右のインナーチューブの角度が大きく違う。よく観察してみると、右側のクランプがねじれて、右インナーチューブの角度が立ってしまっているようだ。これではアクスルシャフトも斜めになってしまい、タイヤも大きく右を向くはずだ。

ここまで来たら思い切ってやるしかない。廃棄されたインナーチューブ2本を三叉に組み込み、万力にセット。三叉のクランプ付近をアセチレンバーナーで赤くなるまで炙り(担当:切込隊長)、右側チューブの左右から鉄パイプを突っ込み、押す係り(担当:能登)と引く係り(担当:広瀬さん)に別れ、さらに万力が回らないよう万力のハンドルにも鉄パイプを突っ込み固定し(担当:寺嶋さん)、掛け声と同時に全員で一気に負荷をかける。

「いきますよー。3・2・1・ハイ!」
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曲げるたびに万力から降ろし定盤に乗せてチェック。チェック後に再度万力にセット、再び炙って曲げる。という段取りを何度か繰り返すうちに、我々に神が舞い降りた。
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ほぼ平行、ほぼガタ無し。ここまでは成功! 協力していただいたみなさん、ありがとうございました!

曲げ修正はいったんここで打ち切り、クランプ部分の拡大作業に入る。落下の衝撃で真円でなくなってしまったのだろう、インナーチューブが手の力程度では入らない。初回レストア時と同じように、廃棄インナーチューブにバルブコンパウンドを塗ってクランプに挿し込み、じっくりとすり合わせる。

インナーチューブがすんなりクランプを通る、ボルトを締めると動かなくなる、という状態まですり合わせたので、今度はトップブリッジを乗せてみる。
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この状態で横から見てみると……
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あら。三叉のステムがセンターから右に寄っている(写真では下側)……

ステムが元々ズレていたのか、クランプ部分をねじった事でズレたのか、もはや判断不能。とにかくハンドルとタイヤが一緒に前を向くためには、平行する2本のチューブに対して斜めを向いた1本のステム、全てが平行になる必要がある。ここまできたらチューブ対ステム、今は多数決でステムを真っ直ぐにするしかないと判断、ステムの根元を炙ってパイプを突っ込み、三叉を再度ねじる。

ということで何とかトップブリッジも乗った。もちろんこれは単に帳尻を合わせたというだけなので、各部が微妙に歪んでいることには変わりがないし、インナーチューブも完璧に平行が出ているわけではない。だが、この荒っぽいやり方でこれ以上の微妙な修正は難しいと判断、まずはいったんこの状態で車体に組み込んでみることにする。

今日はここまで。
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by motorshack | 2012-04-05 20:43 | TR6C日記

120329 天竜

今回はソロツーリングではなく、トリニティーの切込隊長、根田さんとのサシツーリング。目的地は長野県下伊那郡売木村。もちろん僕は行ったことがない。ルートは完全に根田さんにお任せで、片道400キロを100%下道、昼メシ以外の休憩はほぼトイレと給油のみで10時間走り続ける。

もともと今回はB40で行くつもりだったが、あらかじめ過酷な状況が予想される中、先週の西伊豆で不安要因を残したB40ではなく、超安定中のTR6Cで行くことにした。

写真はGPSによると静岡市葵区の竜爪山付近(根田ルートは後からGoogleマップを見ても道が記載されていなかったりするので、GPSで確認するしかない)。時刻は午前11時ごろ。このあたりまでは富士宮市の桜峠など、低速のタイトなコーナーが続く山道ばかりで非常に調子が良かったのだが……
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静岡市を抜けて今回のツーリングの白眉、国道362号線を北上する藁科街道に入ると状況が一変する。平衡感覚を失うほどのアップダウンと中高速のコーナーが、これでもかと続く。この道と較べれば今までの道は安全なジムカーナのようなものだった。一昨年の西伊豆での転倒の反省を念頭に置き、いまの自分は質量200kgを超える塊なのだと常に意識しながら、下りでは特に速度を殺して慎重に廻る。

ジェットコースターのような速度と慣性の恐怖で硬直した僕を尻目に、異次元のスピードで眼前から消える根田さん。「今日は意外と根田さんに付いていけてるな……」とか思ってた気分が一気に吹き飛ぶ。その直後、大井川本線の千頭駅前で昼メシを食べることになったが、爽快な笑顔の根田さんの横で、僕はあまり食が進まなかった……

メシのあとはまた比較的タイトな低速コーナーが続き、ちょっと自信を取り戻したりしながら、今回のツーリングも片道の道程90%を越え、目的地の宿に着く直前に、笑うしかないような、しかし、笑えない事件が起こった。

県道1号線を北上中、工事により通行止めの看板。仕方なく迂回路に入る(後ほど工事現場の人に聞いたら正式な迂回路ではなかったらしい。なぜなら迂回路とするには道幅が狭すぎるから)。道路というよりほとんど地元民のための歩道。暗く陰ったコンクリートの路面には、至る所に濡れた落ち葉と泥が溜まっている。

道幅3メートルほどの緩い上り坂の直線(コーナーではない)を登ろうとしたとき、ローギアのまま不用意にスロットルを開けた瞬間にタイヤがグリップを失った。僕は足払いをかけられたように一瞬でバイクから放り出され、地面にベチャっと叩きつけられる。エンジンの回転音がニュートラルで空ぶかししたようにキレイに上がりながら、うつぶせに倒れた僕の背後で鳴っている。少しずつ定位を下げながら…… 「え? 落ちてる?」

高校生の頃、友達に聞いた与太話、国道20号線大垂水峠の崖下で墓標のように眠っているというRZやガンマの伝説が脳裏によぎる。五体に大きな違和感が無いことを確認したあと、朦朧とした意識のまま無理やり立ち上がり、崖下を覗き込むと(当然ガードレールなんて無い)3~4メートルほど下に僕のTR6Cがアイドリング状態のままキレイに横たわっている。

あまりにも非現実的な光景と、転倒のショックで中々状況が認識できない。「この光景どっかで見たことあるな…… 昔のテレビだっけ? 映画だっけ? で、この後に絶対ドカーンって爆発するんだよな…… って爆発??」

あわてて崖下に降りて(階段やスロープなんて当然あるわけ無いので木の根や岩を足場にして)イグニッションを切る。すわ廃車かと一瞬覚悟したが、崖下には伐採された木の枝が山積みになっており、パッと見たところ想像よりもトラにダメージは無いようだ。

とりあえず根田さんと一緒にバイクを起こすが、このままツーリングを続行するのは不可能と即判断。今日はB50に無理矢理タンデムさせてもらって(根田さんにはみっともない真似させてすいません……)宿に向かうことに。晩御飯を済ませて、ゆっくり温泉につかりながら今日の転倒を思い起こす。

改めてバイクやタイヤの能力、もちろん自分の能力を考えると、教習所で習ったような2速発進やノッキング寸前でもいいから高めのギアで走るべき状況だった。道中、同じような悪路は何度か通り抜けたのだが、そのとき転倒しなかったのは単に運が良かっただけだと思う。僕の場合は本で読んでも頭に入らず、痛い目に遭わないと学習できないタイプの性格。もう二度と同じような誤ちはしないよう心がけます……

翌朝、すぐに保険会社のロードサービスを呼び、クレーンで釣り上げてもらう。ギリギリの道幅だったが、なんとか成功。プロの手際の良さに感動して思わず写真を撮ってしまった(当然それどころじゃない状況なんですが……)。
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根田さんとはここでお別れ。根田さんはB50で東京へ向かう。僕はロードサービスのお兄さん(滅茶苦茶いい人だった)と二人で、通行止めの解除時間まで地元の話をいろいろと聞かせてもらったりして時間をつぶしてから、お兄さんの手配してくれた軽トラのレンタカーにトラを乗せて東京へ帰ることに。写真はロードサービスのお兄さんに「万力」というロープの結び方を教わってバイクを固定したところ。
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この日の長野は気温20度近い最高の天気。窓を開け放したマニュアルの軽トラで中央高速を走るという体験も新鮮。この牧歌的な喜びと、後ろに積んだトラの修理を想像したときの憂鬱さ。大きな怪我が無かったとはいえ、転倒という事実の後悔と自責の念。心の中で様々な感情が複雑に渦巻きながら、東京までの300kmの距離を走る。

いつもみんなに心配や迷惑をかけて、こんな転倒や修理を繰り返しながら、僕はなんでバイクに乗っているんだろうか…… 底抜けに晴れた高速道路を運転中、頭の中では、くるりの「ハイウェイ」がエンドレスでループしていた。


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by motorshack | 2012-04-01 02:44 | TR6C日記